五島列島で椿と枇杷などを使った食品を販売する企業様の新規事業立ち上げに伴い、企業ロゴと名刺のデザインを担当させていただきました。五島の豊かな恵みを表現しつつ、新規事業にふさわしい誠実さと独自性を追求しました。
五島列島の豊かな自然と海の恵みを象徴するデザインを目指しました。特に、五島特産の椿と枇杷、そしてそれらをもたらす五島の海をモチーフに採用。これらの要素が雫の中に収まっているかのようなデザインにすることで、「五島の恵みが凝縮された商品」というコンセプトを表現しました。今後展開されるであろう五島の恵みをふんだんに使った商品への期待感を込めています。
表面は、立ち上げたばかりの会社として誠実さと信頼感を伝えるため、シンプルで洗練されたデザインに徹しました。余計な要素を削ぎ落とし、社名と連絡先が明瞭に伝わるように配慮しました。裏面は、表面のシンプルさとは対照的に、ロゴと五島の海のイラストを大きく配置しました。これにより、和風の趣と、企業の根幹にある五島の自然の豊かさを表現し、視覚的なインパクトを与えています。
このプロジェクトでは、五島列島の美しい自然と、そこから生まれる商品の魅力を最大限に引き出すことを意識しました。特にロゴデザインでは、ただ椿や枇杷を描くのではなく、それらが「恵み」として凝縮されている様子を「雫」という形で表現できないかと考えました。これは、将来的に五島の多様な特産品が商品化されることを見越して、それら全てを包み込むような普遍的なシンボルとなることを願っております。
名刺は、会社の「顔」となる大切なツールですので、表面で誠実さを伝えつつ、裏面で「五島」というキーワードを印象づけることで、受け取った方がその会社のルーツや商品に興味を持ってもらえるよう工夫しました。和風の要素を取り入れたのも、日本の美しい離島である五島の特色を表現したかったからです。新規事業の立ち上げという重要な局面で、デザインを通してその第一歩を支えられたことを大変嬉しく思っています。