SHINOデザイン制作所
一般社団法人かもしか様より、非認知能力を育むことの重要性を分かりやすく解説する42ページの小冊子「一生モノの力」のデザイン制作をご依頼いただきました。
この小冊子では、「非認知能力」という概念を、読者の方々が理解し、日々の生活に取り入れやすいよう、視覚的に分かりやすく伝えることを最も重視しました。硬くなりがちなテーマを親しみやすく、視覚的に訴求力の高いものにするため、商用利用可能なフリー素材のイラストを小冊子のイメージや内容に合致するよう加工して使用しました。また、42ページというボリュームの中で読者が飽きずに読み進められるよう、情報の階層化と視線の誘導を意識したレイアウトを心がけています。図やイラストを効果的に配置し、文章ばかりにならないよう工夫することで、読者の理解を深め、非認知能力の重要性を直感的に感じ取ってもらえるよう努めました。冊子全体を通しては、温かみがありながらも信頼感のあるトーン&マナーを維持しています。色使いやフォント選びにも配慮し、一貫性のあるデザインで、読者が安心して情報を吸収できる環境を整えました。
「非認知能力」という、目には見えにくいけれど人生において非常に重要な力をテーマにした小冊子の制作は、小さい子供を持つ私にとっても考えさせられることも多く、大変やりがいのあるプロジェクトでした。自分自身も「非認知能力」について学びながら抽象的な概念をいかに分かりやすく、伝えるかを常に考えながら制作させていただきました。フリー素材のイラストを使用するにあたっては、単に配置するだけでなく、クライアントの理念や冊子のメッセージに沿うように、色味や形を細かく調整する作業に時間をかけました。いくつかパターンを作って調整することでオリジナリティと温かみのある表現ができたと自負しています。また、42ページというボリュームは、読者が途中で離脱しないよう、飽きさせない工夫が不可欠です。そのため、情報の密度と余白のバランス、そしてイラストとの連携を常に意識しながら、ページをめくるごとに新しい発見があるような、リズム感のあるデザインを心がけました。この小冊子は、読者にとっても私にとっても大切な思い入れのある一冊が完成できたと感じました。